東海道線始発列車で行く「春の青春18きっぷ 普通列車紀行」〜後編〜
はじめに
こんにちは ! Mokutanです ! 今回は【373系普通列車】東海道線始発列車で行く「春の青春18きっぷ 普通列車紀行」〜前編〜の続きとなります。本記事では、姫路駅から先の行程の紹介となります。引き続きお楽しみください。(2018年4月撮影)
姫路駅で見られる車両たち
播但線 103系 スーパーはくと 姫新線 キハ127系
赤穂線との分岐点 相生へ (山陽本線)
姫路(14:34発) → 相生(14:53着) 普通 播州赤穂行き(JR西日本223系)
姫路から相生まではあまり離れていませんが、姫路駅を境に途端に本数が減ります(1時間あたり2本)。
スピード感溢れる京阪神アーバンネットワーク区間も終わり、いよいよ山陽本線の旅が始まります。

国鉄時代の車両で賑わう岡山地区に突入
相生(15:25発) → 岡山(16:31着) 普通 糸崎行き(JR西日本115系)
相生駅は山陽新幹線との接続駅ではありますが、新幹線と在来線ともに非常にこじんまりとした駅で物静かな雰囲気となっています。
乗り換える先は国鉄の時代から長らく活躍し続けている115系で、車内こそリニューアル工事を施されているものの、車体本体や独特のモーター音は今も変わらず健在です。

瀬戸大橋を渡って四国方面へ (宇野線・本四備讃線)
岡山(16:42発) → 坂出(17:21着) 快速マリンライナー47号 高松行き(JR四国5000系+JR西日本223系)
岡山駅からは山陽本線から離れて、瀬戸内海をまたいで香川県方面へと足を伸ばします。
マリンライナーは概ね30分に1本の間隔で運行されていて停車駅はパターンによって異なりますが、どの列車も高松までは約1時間で結びます。
高松方の先頭車は2階建てとなっており、2階部分からの景色や運転席後ろからの展望を楽しむことができます。
高松方の先頭車(2階建て車両) 岡山方の先頭車
【コラム】日本の車窓から 〜瀬戸大橋〜
マリンライナーに乗ると途中で瀬戸大橋を通ります。
その際自動放送による案内があるのですが、晴れている日(基本的に瀬戸内は天気が良い日が多い)には窓越しに瀬戸内海に浮かぶ島や、眼下に広がる街並みを眺めることができます。
(対象列車:マリンライナー・特急 南風・特急 しおかぜ・特急 うずしおの一部・寝台特急 サンライズ瀬戸)
車内からの景色 夕日の時間帯は特にオススメ 瀬戸内の島々を望む
いよいよ四国の鉄道旅のはじまり (予讃線)
坂出(17:32発) → 観音寺(18:28着) 快速サンポート南風リレー号 観音寺行き(JR四国7000系)
本格的にJR四国管内に入り、途中で津島ノ宮駅(後のコラムに記載)を通る区間となります。
「南風リレー」という名前が付いているように、岡山方面からやってくる特急 南風に高松方面からの乗客を運ぶ(多度津等で乗り換え)ための役割も持ち合わせており、夕ラッシュとも重なるこの時間帯は混み合います。

【コラム】観光列車に遭遇 (@丸亀駅)
観音寺までの道中の丸亀駅にて高松方面へと回送される四国まんなか千年ものがたりとすれ違いました。
特急型車両(キハ185系)を改造して造られた観光列車で、多度津駅から大歩危駅までを結んでいます。

【コラム】津島ノ宮駅って何?
津島ノ宮駅は津嶋神社での夏季大祭開催日の2日間(毎年8月4・5日)だけ営業される臨時駅で、日本一営業日数が少ない駅として知られています。
そのため普段は気づかないうちに通過してしまうのですが、列車内から津嶋神社を眺めることができます。夕日の時間に付近を通ると、通過前と後で見え方が変わるのでぜひ見逃さないでほしいです。
※ 2020年は津島ノ宮駅の開設は取りやめ(新型コロナウイルスによる津嶋神社夏季大祭の中止の為)
西側から見た津島神社 夕日と重なると非常に綺麗
横に長い愛媛県をひたすら西に進んでいく
観音寺(18:51発) → 伊予西条(20:06着) 普通 伊予西条行き(JR四国7000系)
典型的な特急街道で主要な路線であるにも関わらず、普通列車はたったの1両でやってきます。
目立った長時間停車はないものの、愛媛県に入ってからの距離がとても長く感じます。松山方面まではまだまだ時間がかかりそうです。
松山まであと一息!
伊予西条(20:12発) → 松山(22:16着) 普通 松山行き(JR四国7000系)
最終ランナーとは言ってもこれまで既に2時間以上も同じ車両に乗っている(1回乗り換え)ので、体力的に疲れが見えてくる頃合いです。
長時間停車が当たり前になってくるような区間で時間はかかるものの、外の空気を吸って違う景色を見られると考えればまだ救われるものです。

のどかな特急の停車駅(壬生川駅) 待ち合わせ等の長時間停車は日常茶飯事
ようやく旅の終わりを迎える
夜10時すぎに目的地 松山に到着しました。なんたって伊東駅(静岡県)を出発してからちょうど17時間が経過しています。
体力をけっこう使ってしまったのでこの日は松山市駅付近で宿泊し、翌日に市内観光をしました。
長旅だからこそ達成感は大きい 夜遅くでも列車が行き交う松山
おわりに
今回は青春18きっぷで旅行した様子を日記風に書いてみました。前編はこちら
時間はかかりますが、料金が一律(1日2400円で乗り放題)であると言う破格の安さは意外とハマってしまうものです。
時間はあるから安く移動したいという方や、体力に自信のある方にはぜひとも挑戦していただきたいです。